ジェーイーエルの主力製品である半導体搬送ロボットは、半導体をつくる工場で活躍しています。
ジェーイーエルが、この半導体業界でどのような必要があって、どんな役割をする製品を作っているのか、
ここでは半導体工場で活躍する弊社のロボットについて、簡単に分かりやすく説明してみたいと思います。
半導体は私たちの生活に欠かせない、
電化製品や社会インフラの頭脳
近年、特にコロナ禍に突入してから「世界的に不足している」とニュース等で報じられ、その単語を耳にすることの多くなった半導体。
巷で名前はよく聞くけれど、なんとなく分かるようでイマイチ分からない、半導体とは一体何なのでしょうか?
半導体は、私たちの生活に身近にある製品に欠かせない存在です。
例えば、パソコンやスマートフォン、自動車、テレビや冷蔵庫などのデジタル家電全般はもとより、銀行ATMや電車、インターネットなどの社会インフラにも使用され、
もはや現代社会には欠かせない、電気を使って駆動する道具の「頭脳」のような役割をもっています。
半導体の正体はこれ!
電化製品等に組み込まれている半導体チップ
もう少し説明すると、半導体とは、普段は電気を通さないけれど、ある条件を加えると電気を通す物質のことです。
電気を通したり、通さなかったりする半導体の特性を活かして、電子回路をコントロールしているので、家電全般や社会インフラの「頭脳」と言われているのです。
ジェーイーエルの市場はこの半導体業界になります。弊社の製品は、半導体を生産する工場で使われている「半導体搬送ロボット」というカテゴリに属しています。
微小な塵や埃ひとつとして許されない製造現場、
人が入れないクリーンな環境下でロボットが活躍している
半導体を製造している工場は、業界にいる私たちさえも、その場に立ち入ることは出来ません。
まさに謎のベールに包まれた製造現場といえるでしょう。
何故なら、半導体を製造する工場内は、マイクロ単位の塵や埃でさえも許されない、クリーンな環境でなければならないからです。
たとえ肉眼では見えない塵であっても、半導体の配線に不具合を起こしてしまう要因となります。
人間に付着した埃や水分も半導体の誤作動の原因に繋がるので、人は汚染源として基本的には工場の製造工程内には入れません。
その為、半導体製造の工程は全てロボットによる自動化と省人化がなされています。
半導体工場の中には、多種多様なロボットが設置されており、休みなく半導体チップを作り続けているのです。
ウェーハ(チップに裁断される前の半導体の材料)
シリコン等の材料を結晶化して薄くスライスしたもの
工場内で自動化されているロボットの一つに、工程間でウェーハを運んだり、製造装置にウェーハを出し入れする、ジェーイーエルの搬送ロボットが利用されています。
人が介入できないクリーンな現場において、正確かつ高効率にウェーハを搬送する目的で、弊社のロボットが活躍しています。
ジェーイーエルの搬送ロボットが半導体業界で必要とされる理由は、製造現場の特殊な環境にあります。
※ウェーハとは、半導体素材を薄く円盤状にスライス加工してできた板のことです。
半導体チップに裁断される前段階のウェーハを、搬送ロボットで各工程に運んでいます。
工程別にウェーハが振り分けられるEFEM(製造装置)内で
搬送ロボットは活躍している
近年、半導体が様々な場面で必要とされる背景から、市場のニーズによる半導体チップの多種多様化が求められるようになってきました。 これらの変種変量生産性の向上の為には、ロボットの搬送効率化能力が必須になります。 実際の現場では、製造プロセスや品種の切り替えに応じて、ウェーハの搬送経路を変更するなど、段取り換えが発生するケースが増えているのが現状です。
25枚のウェーハを一括して搬送する、
ジェーイーエルの搬送ロボット KHR3480-290-AM
ジェーイーエルでは、製造現場で搬送ロボットの求められる要求を満たした製品づくりを目指しています。
弊社の得意とする、お客様のご希望に沿った対応可能なカスタマイズ力は、これからの時代の要請に沿った強みといえるでしょう。
最近では、各工程にセットされた箱状のフープから、ウェーハを一括して25枚同時に搬送するロボットなど、
いかに安全で効率的にウェーハを搬送するか、ジェーイーエルでは常に時代の求める製品を開発、商品化しています。